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サンゴの産卵について: Queensland - The Great Barrier Reef 

 

1981年、オーストラリアの研究者はグレートバリアリーフで起こっている自然現象に驚嘆し、戸惑いました。それは数え切れないほど無数の小さな物体が、サンゴ礁から一斉に吐き出され始めたのです。彼らは水が入った容器にそれを入れてみました。まるでシャンパンの泡のようなものが水面に浮かび、そしてピンクのなめらかなものへと変化していったのです。そうです、この研究者はその目で「サンゴの産卵」を目撃したのでした。この世界中に生息する全てのサンゴ礁のサンゴたちが、年に一回(*)行うという・・・。

(*)実はサンゴの種類により、この時期だけ、年に1回だけではないそうです。

2009年は11月6日、7日、8日にトリップ開催。(悪天候のため催行中止しました。来年に期待しましょう)
(サンゴの産卵は自然現象なので、100%みれるとは保証できません)

 

そして 大陸の西海岸や東海岸と場所は違っても同じ種類のサンゴが存在するのに、異なる時期に行われる原因は何なのでしょうか?

では、なぜ満月の後にサンゴは産卵するのでしょうか?

今日、グレートバリアリーフに生息する多くのサンゴは、毎年10月や11月、時々12月の満月の数日後に産卵が行われることが知られています。

 

オーストラリアのサザンクロス大学の助教授であるDr.Peter Harrisonにより、サンゴの産卵には3つのことが引き金になっているとわかりました。

  • 第一に、サンゴの成体の中で卵子と精子が十分に成熟するように、海水温が徐々に温まっていること。
  • 第二に、月のサイクルがサンゴの卵を海中に解放つ正確な瞬間を決定します。
  • 第三の要因は、昼夜jのサイクルです。 - サンゴはこの営みのため、夜の暗闇が必要です。   

 

f_spawning.jpgなんでサンゴは月が好き?

それは潮汐です。

サンゴの研究者、ジェームスクック大学の助教授フDr. Bette Willisによると、月の満ち欠けのサCクルが影響を及ぼすのは潮汐(潮の干満)であり、月の光が直接影響するのではありません(月光は最後の一押しはします)。満月のとき、潮位の差(満潮と干潮の高さの違い)は大きくなります(これを大潮と呼びます)。それから約5日後は小潮といい潮位の差は小さくなります。

なぜこのことがサンゴにとって大事なのでしょうか?

潮位の差が小さい時(小潮)には移動する水の量が小さく、すなわち潮流が弱いという事です。これはサンゴの産卵にとって非常に重要で、穏やかな海況の方が卵子と精子の受精の確率が上がります。潮流が早いと受精する前に流されてしまいますからね。

 

f_bundles.jpg

あたり一帯の卵

「サンゴの産卵」では、油膜のように水面が覆われるくらい、サンゴは卵を放出します。これらの帯はは時には数メートルから数キロメートルの幅や長さがあり、ピンクや茶の色合いを持っています。この帯は人工衛星の写真でも確認できるほどです。
このような油膜状の帯は昔から漁師によって観察されており、その地域の海の神話として残されています。例えば、アジアの伝説のドラゴンに捕らえられて海中に連れて行かれた王女の話の中にもこれに関した記載があります。このピンクの帯は、おそらく捕らえられた王女の月経の血の跡だろうとあります。

他の話では、東シナ海の漁師は一年の中でおよそ3週間は通常捕獲している魚の漁をしません。彼らは言います、この間の魚はまずく、食用に適していない、と。この期間とは「サンゴの産卵」と同じ時期です。おそらく魚は朝になってこれらサンゴの卵を食べているのでしょう。サンゴの卵は他の生物(捕食者)から捕食されるのを防ぐ目的で多くの脂質やさらには化学物質をその中に含んでいます。事実、研究者はサンゴの産卵の後は海面が甘いような、油のような臭いがすることを報告しています。

 

f_sperm.jpg人間も顔負けの「婚活」

ほとんどのサンゴは、その卵子と精子が同じポリプ体内に発達する雌雄同体(同株)です。枝サンゴの仲間では卵子は約9ヶ月、精子は3〜4ヶ月かかって生成されます。それらは海水温と潮汐の条件が重なれば同時に成熟していき、大量の卵子と精子がポリプよりすばやく放出されます。

脂質を含む卵子が水面にすばやく浮いていく間、精子は自由に遊泳しています。卵子が受精すると、24時間以内に小さな胚が形成されます。5日もすると小さなサンゴの赤ちゃんは落ち着く準備が整い、水底に着生します。幸運なことにそこが適した場所であれば、数十年は成長していきます。

Links:

  • Great Barrier Reef Marine Park Authority - this site hosts information on all aspects of the Great Barrier Reef Marine Park and World Heritage Area.
  • The Australian Institute of Marine Science (AIMS) - aims to generate the knowledge needed for the sustainable use and protection of the marine environment through innovative, world-class scientific and technological research.
    The CRC Reef Research Centre Ltd - is on a mission to plan, fund and manage world-leading science for the sustainable use of the Great Barrier Reef World Heritage Area.
  • The Reef Check Foundation - Dedicated to global coral education, monitoring and management. References Mass Spawning in Tropical Reef Corals, in Science, 1984, vol 223 pp:1186-1189
  • Credits and special thanks to: Associate Professor Peter Harrison, Southern Cross University. Dr Andrew Heyward, Australian Institute of Marine Science. Associate Professor Vicki Harriot, CRC Reef Research. Associate Professor Bette Willis, James Cook University.
  • Hard Core Spawn was written by Abbie Thomas.
  • Photographs courtesy of Associate Professor Peter Harrison.